2006WC総括
ジダンがMVPですか。何だかな。
プレイ内容であればカンナバーロだろ、と。大会を盛り上げた人というかドラマ的なところで評価するのであれば、まぁ、ジダンになるのだろうけど。けど、大会を盛り上げた人としてなら、開催国ドイツの原動力であったクローゼでも良かった気がするし。うーん、ちょっと納得いかないなぁ。
大体ジダンって短気というか突然キレるのは珍しくない人な訳だし、そもそもどんなスポーツであれ、トラッシュトークなんて当たり前のようにやってる訳だしねぇ。キレたもん負けでしょ、あーいうのは。それを、今大会で引退だからって、必要以上に持ち上げ過ぎだと思うんだけれど。。。 まぁジダンは好きなのですけれど、基本的には。フランス大会の時も、社内の優勝国予想にて儲けさせてもらったし。けどあの時も、サウジアラビア戦で踏みつけて退場になった時は、普通に、「お前は死ね」と思ったけれどもw
ま、それはさておき。
今大会の全体的な印象としては、守備のしっかりしているチームが勝ち残ったというか、普通に強かったですね。イタリア然り、フランス然り。まあ、イングランドとかもあれだけしょぼかったのに準々決勝まで勝ち残れたのは、守備がしっかりしていたからだろうし。ドイツもまぁ、初戦はともかくとして、大会進むにつれて、守備がしっかりしてきたからこそ、あそこまで行けた訳だろうし。今大会は恐ろしく順当に強いチームがベスト8まで勝ち残ってきたけれども、そこから勝ち上がったのは、どこもかしこも、守備がしっかりしていたですね。んでその中でも、選手一人一人の守備能力及び、チームとしての組織力が最も高かったイタリアの優勝、と。
それにしてもイタリアの守備は凄かった。カンナバーロを筆頭に、一人一人の一対一での守備能力がずば抜けていたですよ。組織の意思統一もブレがなかったし。で、そこまでは今までのアズーリもそうだったのだけれど、やっぱり今大会ではピルロの存在が大きかったですね。ピルロがいることによって、中盤での構成力が格段に上がったと思う。ちょっと前の時代でも、あの位置にはアルベルティーニとかいたけれども、やっぱりそこを経由したカウンターとかっていうのがイタリアの攻撃だったのが、ピルロがいることによって、中盤でしっかり構成できるようになった。これがでかかったですね。しばらくイタリアは強いのではないでしょうか。とりあえず、2年後のユーロに注目ですね。
あとは、個人的なベスト11なぞを。
FW： クローゼ（ドイツ） アンリ（フランス）
MF：フィーゴ（ポルトガル） M・ロドリゲス（アルゼンチン）
ピルロ（イタリア） ガットゥーゾ（イタリア）DF：A・コール（イングランド） ザンブロッタ（イタリア）
テリー（イングランド） カンナバーロ（イタリア）GK： ブッフォン（イタリア）
こんな感じでしょうか。
まず、GKはブッフォン。
ドイツのレーマンとか、ポルトガルのリカルドも良かったんだけれど、何というかやっぱり、最後の壁としての安心感というか安定感というか。イタリアの場合はDFラインが凄かったから余りピンチというピンチはなかったけれど、それでもそれを抜かれた時の最後の壁具合が、まぁ、凄かったですね。PKだけで言えば、レーマンとかリカルドが神懸かりだったけど。
DFは左から、A・コール、テリー、カンナバーロ、ザンブロッタ。
A・コールはとにかく献身的な動きと運動量が素晴らしく。ドイツのラームとどっちにしようかって感じですが、趣味で。テリーはねぇ、結構ミスもあったような気がするけど、まぁ、やっぱり危ない所にいつもいるというDFとしての安定感ですかね。カンナバーロは、個人的には今大会MVPぶっちぎりです。ちょっとあり得ない守備力。間違いなく現在世界最高のセンターバックでしょう。右サイドはザンブロッタ。ちょっと候補が他にいなかったw けど、運動量といい守備力といい、やっぱこの人でしょう。
全体的にDFは、センターバックの方が目立った気がしますね。他にはメキシコのマルケスとかフランスのテュラムとかスペインのプジョルとか。3バックにしようかなとも迷いましたが、まあ、趣味で。
MFは左から、フィーゴ、ピルロ、ガットゥーゾ、M・ロドリゲス。
フィーゴは年相応の円熟味あるパスとドリブルと。何つーか、巧みの技、ベテランらしい巧さ。ポルトガルの躍進を支えたのは、間違いなくこの人だと思う。次はピルロ。ボランチの位置からのゲームの組み立ては見事でした。こいつがいることによってイタリアは変わったのだと思う。次がガットゥーゾ。変態的な運動量と守備力で。まぁ、顔も性格も変態ですけど、とにかく危険の芽を摘む能力が凄かった。危ない時はいつもいる感じ。狂犬の名にふさわしい活躍ぶりでしたw 最後がマキシ・ロドリゲス。今大会一番凄かったサイドの選手だと思う。チャンスメークといい決定力といい守備力といい。開催国ドイツに負けてしまったけど、アルゼンチンはもう少し見たかったなぁ。
その他MFでは、守備的な選手であれば、フランスのビエラ、イングランドのハーグリーブス等が好みでした。尽きる事の無い運動量とか。攻撃的な選手で言えば、うーん、どうだろ。アルゼンチンのリケルメくらいかなぁ？ ジダンは瞬間瞬間のプレイはやはり流石だったけど、大会全体を見渡した時は、やっぱりねぇ。。。フィーゴが頑張っていただけに、それに比べてジダンの劣化がちょっと。。。 ポルトガルのC・ロナウドも頑張ってたけど、なんというか、色々なところが雑というかなんというか。ボールを持ってもそれ程怖さを感じなかったのですよ、私としては。なので、落選。それくらいですかね。
最後はFW。クローゼとアンリ。
クローゼは文句無し。ドイツの攻撃はこの人がいなければ話にならなかった。今大会得点王。5点で得点王はちょっと物足りない気がするけど、ディフェンスがしっかりしているチームが多かった今大会ではまぁ、こんなもんでしょう。素晴らしかったと思う。あと一人はあんまり思いつかなかったのだけれど、フランスのアンリに決定。チャンスメークとか、ドリブルで一人で抜けてくところ、そういうボールを持った時の怖さを評価しました。
全体的に、FWは不作だった気が。その他思いつくのって、やっぱりブラジルのロナウドくらい？ やっぱりロナウドも、あの豚さ加減からは想像もつかないくらい、ボールを持ったときは怖かった。FWはそれくらいかなぁ。
ま、これで2006ドイツ大会も終わってしまいました。今回良かった国も悪かった国も、2010年目指してまた始動する訳ですよ。今大会強かったチームも、今大会後に結構な世代交代をしそうな感じだし、日本も中田が引退しちゃったし、今後のサッカーをまた、ぬるーく見守ることにいたします。
という訳で、ワールドカップボケ及び寝不足がとれないので寝ます。おやすみなさい。
